価格
1650円(税込)
ページ数
282ページ
発行日
2013年12月3日
ISBN
978-4-86265-431-1
神神の黄昏
高畠 寛
- 高畠寛著『焼け跡の青空』好評発売中
- 失踪した女友達の夫が残した「神神の黄昏」と書かれたノート。そこには「沈黙の島」硫黄島守備隊二万一千人から、米軍に救い出された生き残り一千名のうちの一人であることが綴られていた。この硫黄島の徹底した抵抗がもたらしたものは何であったか。表代作他三編を収録。
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南の島の夕陽は壮大でとても美しい。
それはさながら「神神の黄昏」であった。
あの時、神神は死んだ。
しかしあの時のことは、誰も語らない。
今も誰も語らない。あれは沈黙の島である。(本文より)
目次
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神神の黄昏
潮騒が聞こえる
希望の原理
朱い橋を渡って
初出一覧
著者略歴
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高畠 寛(たかばたけ ひろし)
1937年大阪生れ。國学院大学日本文学部卒。
著書:長編『夏の名残りの薔薇』(関西書院刊)
:評論『いま文学の森へ』(大阪文学学校・葦書房刊)
:小説集『初期作品集』(同上)
:小説集『蒼空との契約』(同上)
:小説集『春嵐』(同上)
:小説集『しなやかな闇』(同上)
:小説集『紅い蛍』(ブイツーソリューション)
:小説集『コンドルは飛んで行く』(大阪文学学校・葦書房)
現在、大阪文学学校講師、社団法人大阪文学協会代表理事。