価格
1870円(税込)
ページ数
253ページ
発行日
2014年3月20日
ISBN
978-4-86265-440-3
境界としてのテクスト カフカ・物語・言説
三谷研爾
- 物語のテクストから同時代のコンテクストへ
たえず生動する
カフカ論の地平
-
カフカにおける物語の可能性を問う
〈セッションⅠ「物語/読者」〉
カフカ文学の文化史的位相と受容史を追う
〈セッションⅡ「歴史/受容」〉
カフカをボヘミアの歴史的環境のなかに置く
〈セッションⅢ「境界/言説」〉
目次
- Ⅰ 物語/読者
カフカのリアリズム
予定された不調和 『城』における登場人物の発話
物語の臨海 短篇集 『田舎医者』の世界
物語と幻想性 『観察』から『判決』へ
Ⅱ 歴史/受容
歴史への回帰 アンダーソン『カフカの衣装』への覚え書き
メディアの多声法 フリンタ/ルカスのカフカ写真集を読む
展示された文学史 〈プラハのドイツ語文学〉とそのベルリン展
Ⅲ 境界/言説
多言語都市と境界的アイデンティティ カフカの言語生活と意識
地域と民族のあいだ ボヘミアにおけるドイツ文学史・民俗誌の射程
注
あとがき
著者略歴
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三谷研爾(みたに・けんじ)
1961年京都府に生まれ。
大阪大学大学院文学研究科博士課程中退。博士(文学)。
現在、大阪大学大学院文学研究科教授、専門はドイツ・オーストリア文学、中欧文化論。
著書に
『ドイツ文化史への招待 芸術と社会のあいだ』(編著、2007年 大阪大学出版会)
『世紀転換期のプラハ モダン都市の空間と文学的表象』(2010年 三元社)
などがある。