価格
1980円(税込)
ページ数
160ページ
発行日
2014年6月4日
ISBN
978-4-86265-446-5
倒錯と芸術 ?無のネットワークとフランシス・ベイコン?
嘉陽美彌子
- これは誰も読んだことがないほどの独創的な世界構造論であり、その理論を基に、フランシス・ベイコン、パゾリーニなどを論じた芸術論集でもある。物理現象と生命現象、そして存在と無の哲学的命題を、著者は独自の観点から統合する。
- 著者は、「倒錯」とは生命現象の必然的な在り方であるとする。高度に展開されるわれわれの精神活動も、恒星の核融合反応が放出する膨大なエネルギーの拡散の過程と、この過程に逆行し、秩序を生成する力との葛藤と妥協の連鎖である。
目次
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まえがき
序論 《無のネットワーク》
1 欲動と芸術
2 日本人と「芸術」と形而上学と自然科学
3 生の欲動と死の欲動
4 倒錯と芸術
一、フランシス・ベイコン
1 倒 錯
2 共 感
3 肉 塊
4 アンソール、ヴェルフリ、十九世紀末美術
二、「倒錯」と「神秘」
1 オイディプス
2「遊び」
3 プログレッシブ・ロックミュージック
三、つげ義春と花輪和一と「苦痛」
1 つげ義春
2 花輪和一
3 苦 痛
結 び
註
引用・参考文献
著者略歴
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嘉陽美彌子(かよう みやこ)
昭和29年8月13生
沖縄県出身