価格
1650円(税込)
ページ数
251ページ
発行日
2014年3月28日
ISBN
978-4-86265-448-9
里芋の花
飯田 章
- 中年夫婦の坦々とした日常が描かれるなか、そこに忍びよる危機を暗示する、不吉の前兆と言われる里芋の花。終盤のたたみかけるような筆致が秀逸な表題作他、力作全四篇。
目次
- 里芋の花
冬のとなり
帰郷
向島へ
初出一覧
あとがき
著者略歴
-
飯田 章(いいだ あきら)
1935年、東京生まれ。作家。
早稲田大学第二政治経済学部卒業。
1974年、「迪子とその夫」で第17回群像新人文学賞受賞。
1987年、「あしたの熱に身もほそり」が第97回芥川賞候補。
著書に『迪子とその夫』(草場書房)、『あしたの熱に身もほそり』(鳥影社)。
『文学2007』(日本文藝家協会編/講談社)に「浮寝」(群像)が収録される。
『美女という災難』(’08年版ベスト・エッセイ集/文藝春秋)に「托骨」(群像)が収録される。(’11年に文春文庫)。
他に「破垣」「萩の餅」「爪の色」など多数。