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ジョンブル〈英国〉魂
世界史に残る大英帝国を築いたアングロサクソンの原点を探る
加藤 元
- アングロサクソンが七つの海を支配し、日の没することのない「大英帝国」を築いた背景には、島国であったが故の建国以来の海軍力とともに、逆境に打ち克つ不屈の精神?〈ジョンブル魂〉があったのである。
- ジョンブル魂とは、幼児期からピンチといえども「あわてるな」とか「迷うな」の精神で育てられ、不屈の精神を持つ典型的な英国人気質を指す。
目次
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はじめに
第一部 ジョンブル的英雄、ブリタニア的ヒロイン
第一章 一六~一九世紀における英雄、ヒロイン
1 大英帝国ルーツの女王的ブリタニア─エリザベス一世
2 太平洋探検のジョンブル─ジェームズ・クック
3 クックの影に隠れた
もう一人の太平洋探検のジョンブル─ジョージ・バンクーバー
4 ナポレオンの英国上陸を阻んだジョンブル─ホレーショ・ネルソン
5 大英帝国黄金時代のブリタニア─ヴィクトリア女王
6 クルミア戦争のブリタニア─フローレンス・ナイチンゲール
第二章 二〇~二一世紀における英雄、ヒロイン
序論 ヒトラーの英本土上陸を断念させた英本土航空決戦
1 第二次世界大戦のジョンブル─ウィンストン・チャーチル
・「私には、血、労苦、涙、汗のほかに差し出せるものは何もない」
・米国の方が強いだろうが、年長である英国の方が賢いこともある
2 頑固でかんしゃく持ちだが、
作戦は実に冷静で慎重だったジョンブル─バーナード・モントゴメリー
・生い立ち
・第二次世界大戦
3 英国病をKOしたブリタニア
──鉄の女マーガレット・サッチャー(旧姓ロバーツ)
4 フォークランド紛争の悲劇のジョンブル的英雄─ハーバート・ジョーンズ
・生い立ち
5 二〇世紀末と二一世紀初頭に、
経済戦争で大勝利したジョンブル─リチャード・ブランソン
第三章 ジョンブルの海外政策
1 イングランド人の国外移住
2 ジョンブルの移民政策─同じアングロサクソンの中でも
蔑ろにされていた孤児たちは強制的に新大陸に送り込まれた
・植民地から建国における米国とカナダの違い
・アングロ移住優先策から、今日のアジア人の飛躍的移住へ
3 ジョンブルとアンクルサムの共通点と違い
・PEAS OF A POD 英国と米国(源を同じくする社会)
・The Colonies and the 51st State 大英帝国とアメリカ合衆国
・Baseball is Not Cricket
英国(ジョンブル)と米国(アンクルサム)は、やはり違う
・Earth Has Not Anything to Show More Fair 英米のきずなはこれからも続く
第二部 ジョンブルの故郷・ロンドン及び南イングランド四泊の旅
第四章 一、二泊目─英国入国
・チャーチルの生家ブレナム宮殿を訪れて
・グロブナー・スクエア
第五章 三泊目─ロンドン市内観光とジョンブルの五大英雄的博物館と名所を訪れて
・ロンドン市内観光
・ジョンブルの五大英雄的博物館と名所を訪れて
(1)国立陸軍博物館
(2)チャーチル博物館&戦時内閣執務室
(3)帝国戦争博物館
(4)HMSベルファスト号
(5)私が間近に見たトラファルガー広場
第六章 四泊目─ネルソンとDデイ決断の地、ポーツマスを訪れて
・ロンドン・ウォータールー駅からポーツマス・ハーバー駅へ
・ネルソンが殉職したHMSヴィクトリー号を訪れて
・Dデイ決断の地サウスウィック・ハウスを訪れて
・ポーツマスと日本の姉妹都市
・日本に帰国
主要参考文献及び引用文献
あとがき
著者略歴
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加藤 元(かとうはじめ)
昭和31年(1956年)1月2日生まれ。
1979年3月、駒澤大学経営学部経営学科卒業。
1998年6月、旅行地理検定JTB(日本交通公社系列)主催海外旅行編A級取得。
主な著書
『アメリカの内なるヨーロッパを旅してみませんか』(2000)
『カナダ騎馬警察』(叢文社 2006)
『将軍アイク』(叢文社 2012)
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