価格
1650円(税込)
ページ数
278ページ
発行日
2014年6月4日
ISBN
978-4-86265-458-8
悲善の器
木村伸夫
- 思わぬ失職から追いつめられて、無銭飲食と傷害事件をおこし、さらに自殺未遂、人助けの行為が過失致死罪に……と過酷な運命をたどる青年を主人公に、誰にでも起こりうる罪と罰、そして再生への思いを描く。
- 正と邪を抱えて
- 「人間の一生というのはね、実に数奇な生涯をたどるものなんだ。重荷を背負って生きている。ほとんど誰でも、誰ひとりとして、波風の立たない、平板な人生を送った人なんていないもんだ……」(本文より)
目次
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序 章 彷 徨
第一章 執行猶予二年
第二章 出会い
第三章 懊 悩
第四章 川 原
第五章 刑務所
著者略歴
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木村伸夫(きむら のぶお)
大阪に生まれ京都に育つ。
大学卒業後、大学図書館及び博物館の仕事に従事。
京都市在住。
著書
『ひだまりの樹陰』(MBC21京都支局すばる出版)
『第九交響曲ニッポン初演物語』(知玄舎)
『ベルリンの蒼き森』(知玄舎)
『七十一年目の「第九交響曲」』(鳥影社)