HOME>視点Ⅴ 小説の再生 —日本語には“主語”がなかった—
価格
2090円(税込)
ページ数
244ページ
発行日
2014年8月12日
ISBN
978-4-86265-464-9
視点Ⅴ 小説の再生 —日本語には“主語”がなかった—
松本道介
- 啓蒙主義の本家フランスには啓蒙主義という言葉がない
日本にはもともと主語という言葉はなかった
目からウロコの文芸評論エッセイ10篇
ドイツ文学者ならではの日本文学再発見
- 主語のない心地好さ
- つまり主語というのは、幕末か明治の始めに、文法の翻訳のためにつくられた言葉なのだった。したがってその時期迄の日本には主語という言葉がなかった。主語という観念、つまり主語という考え方もなかったのだ。(本文より)
目次
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〝ない〟の発見
『天人五衰』最終章
転機の予感
アナログとデジタル
小説の再生 ─日本語は〝主語〟がなかった
進化の終焉
時代への警鐘 ─吉村 昭について
『こころ』についての疑問
小堀桂一郎の『森?外』を読む
聖堂なき『パルジファル』─メトロポリタンのワーグナー
砦
あとがき
著者略歴
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松本道介(まつもと・みちすけ)
1935年(昭和10年)北海道生。
2歳で東京に移る。
東京、京都、岡山などで育ち、東京大学大学院修士課程修了。
熊本大学、國學院大学を経て、中央大学文学部に32年間勤務。
専攻はドイツ文学。
現在、中央大学名誉教授。
「文學界」で同人雑誌評を担当し、「季刊文科」(鳥影社)編集委員。
日本リヒャルト・シュトラウス協会運営委員なども務める。
著書
『近代自我の解体』(1995年勉誠出版)
『視点』(2000年邑書林)
『反学問のすすめ(視点Ⅱ)』(2002年邑書林)
『午睡のあとで』(2002年藤原書店)
『素朴なる疑問(視点Ⅲ)』(2006年鳥影社)
『極楽鳥の愁い(視点Ⅳ)』(鳥影社、2010年)
訳書
ハルトナック『二十世紀の名ヴァイオリニスト』(1998年復刻、白水社)
ハリー・ケスラー『ワイマル日記』(上・下)(1993年・1994年冨山房)
ブレスナー『ドイツロマン主義とナチズム─遅れてきた国民」(1995年講談社学術文庫)
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