価格
1760円(税込)
ページ数
399ページ
発行日
2014年12月5日
ISBN
978-4-86265-479-3
再回帰船
桑原 徹
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地球が消滅した壮大な宇宙で
ひとり不老不死を手に入れた男……
新しい徐福伝説を生む表題作他、フィクションの楽しさと哲学的思索が織りなす独自の世界へ読む者を引きこむ短篇集。
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SF徐福伝説
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「言葉自体に伝えるのさ。僕と君とそして新しいあの二人のことを」
「表現の限界ね。私たちは今その場所に立っている。言うに事欠いて言葉自体なんて」
(本文より)
目次
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星の誕生のただ中を、瞬時、再回帰船が
アジア人のポン引きたち
「紙精さ」の木魚
桃の実のおでき
玉手箱ケーキ・シリーズ「蓋命」
ふじ式
かすかに痛い青いボール
キキャー・キキャー
ラピス・ラズリ卵
向こうの雲バス
蓬莱アパート
エロイーズ・アルジャントゥイユの手紙
道玄坂からシャーマンの谷へ
ラウラの塩の島
ハルモニアの食器
鬼界島の子宮
後記 金色の病気
著者略歴
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桑原 徹
主な著書に
『周の庭』
『御神体』
『南南西の風、風力5、僕は』
『グレゴリー・グレゴリー』
『夜、麦畑を虎が最後に渡る』
『納屋の千年この日クジラ祭』
『ない夏の本』
『魔法と三回名付けることによって』
『二頭でいる白いライオン』
『月台(Urashima no Monogatari)』
などがある。