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ゲーテ『悲劇 ファウスト』を読みなおす ?人間の存在理由を求めて
新妻 篤
- ゲーテが約60年をかけて完成した『悲劇 ファウスト』。3つの序曲を含め4つの悲劇、「学者・認識者の悲劇」「グレートヒェン悲劇」「ヘーレナ悲劇」「支配者悲劇」すべてを原文に即して内部から理解しようと研究してきた著者が熱く解き明かす、ファウスト論決定版。
- 自力では生きた自然に到達できない人間という存在をめぐって
目次
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まえがき
悲劇 ファウスト
献げることば
舞台での前芝居
天上の序曲
悲劇 第1部
夜
市門の外で
書斎?
書斎?
ライプツィヒのアウエルバッハの地下酒場
魔女の台所
《グレートヒェン悲劇》
A.「街路」から「森と洞窟」の場面まで
「街路」「夕暮」「散歩」「隣の女の家」
「街路」「庭」「園亭」「森の洞窟」
B.「グレートヒェンの部屋」から「寺院」の場面まで
「グレートヒェンの部屋」「マルテの庭」
「井戸端で」「市壁の内側に沿う小路」
C.「ヴァルプルギスの夜祭」から「牢獄」の場面まで
「ヴァルプルギスの夜祭」「ヴァルプルギスの夜の夢」
「曇った日・野原」「夜・開けた野原」「牢獄」
悲劇 第2部
第1幕
優雅な地方
皇帝の居城
玉座の間
多くの部屋を伴う広大な広間
遊歩庭園
暗い回廊
明るく照らされた広間
騎士の広間
第2幕
高いアーチ形天井の狭いゴシック様式の部屋
実験室
古典的ヴァルプルギスの夜祭
エーゲ海の岩の入江
第3幕
スパルタにおけるメネラスの宮殿のまえ
城の中庭
(陰深い森)
第4幕
高い山脈
前山のうえで
対立皇帝の幕営
第5幕
開けた地方
宮殿
深夜
真夜中
宮殿の大きな前庭
埋葬
山峡
まとめ
注
参考資料
あとがき
著者略歴
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新妻 篤(にいづま あつし)
1929年札幌生まれ。北海道大学文学部卒(旧制)。ドイツ文学専攻。
北海道大学名誉教授。
論文
「空間の詩人としての芭蕉とリルケ」(独文)
「新渡戸稲造のゲーテ受容」(独文)
「『岩壁』の形象?C.F.マイヤーの詩法」
「ケラーの『緑のハインリヒ』における精神の自由」(独文)
その他
訳書
リルケ『第一詩集』、『白衣の侯爵夫人』(河出書房新社:『リルケ全集』第一巻)
アイク『ビスマルク伝』第三巻、第五巻(共訳)、第七巻(ぺりかん社)
『マイヤー名詩選』(大学書林)
『原形ファウスト』(同学社)
その他
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