価格
1650円(税込)
ページ数
308ページ
発行日
2015年2月23日
ISBN
978-4-86265-490-8
島根半島が動く
福間 進
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若き日にマルクスを知り、下請けで生きてきた主人公。退職後帰省し、農村生活のなか愛と性に悩む……。生涯独身者が増え続ける今を描き、人間とは何か、を問う問題作。
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連作「女と男」
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わたしは喜劇ではなく、悲劇として書いたつもりですが、わたしと感性が全く逆の人がいるから喜劇と思うかもしれない。(中略)草食・農耕系の人たちに、自分を知り、グローバル化による攻撃的な社会のなかで、どのように生きるか、若い頃から考えていただければ、と思っています。(「おわりに」より)
目次
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女と男
一 草食人
二 蟷螂庵
島根半島が動く
一 羚羊庵
二 墓 婚
三 心理療法
おわりに
著者略歴
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福間 進(ふくま すすむ)
1942年、島根県に生まれる。
大阪市立大学理学部大学院地学科修士卒。
建設コンサルタント会社に就職。主にインドネシア、韓国、フィリピンでのダムの地質調査、施工監理。
学生の頃に、民主文学運動に参加。また中央文学会、習作の会、河の会の同人になる。
『闘鶏』、『普通の人』を出版。