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小説 木戸孝允 下巻
—愛と憂国の生涯—
中尾實信
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愛と憂国の闘病記
「欧米歴訪」の成果実現を目前に、馬車事故に遭遇。西郷との「征韓論大分裂」、大久保・板垣との「大阪会議」を経て「西南戦争」の悲劇に至る史実に迫る大作(下巻)。
- 明治維新150年記念出版
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明治六年夏以降、木戸と西郷の行動は、すさまじいまでの闘病記として理解できると思います。木戸の場合、決して「うつ病」や「逃げの小五郎」でないことを、一人の医者として、心ある方々に知っていただきたいとの一念から、ほぼ五年の歳月をかけた本書の執筆に注力いたしました。医師としての責務に近い感慨をいだいていたといえましょう。(中略)木戸は消化器癌との闘病の末に病死します。「木戸孝允日記」の記録を、筆者は医師として、末期癌患者の闘病記として拝読し、胸の熱くなる思いをしました。
(「おわりに」より)
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文化放送「鎌田實×村上信夫 日曜はがんばらない」で紹介
目次
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第九章 歴 訪
第十章 分 裂
第十一章 叛 乱
第十二章 帰 郷
第十三章 専 断
第十四章 独 裁
第十五章 天 命
第十六章 終 章
著者略歴
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中尾實信(なかお よしのぶ)
1940年福岡県生まれ、医師、小倉高校・九州大学医学部卒。
京都大学医学部第一内科医員の後、アメリカにて研究生活。
神戸大学医学部第三内科助教授、藍野学院短期大学教授、
近江温泉病院副院長・同顧問などを経て、現在は京都回生病院非常勤。
日本ペンクラブ会員。
専門は内科学、老年病学、血液腫瘍学
著書
『静かなる崩壊』(かまくら春秋社)
『花釉』
『青春 遠い雪の夜の歌』
『いのちの螺旋』
『小堀遠州』
『晩節の宝石箱』(以上鳥影社)
『小説森鷗外 ヴェネチアの白い鳩』(カドカワ)
編著
『内科診断学』(医学書院)
共著
『臨床内分泌学』『臨床代謝学』(朝倉書店)
『新版日本血液学全書第8巻』(丸善)
『免疫実験操作法』(南江堂)
『図説老年病学』(同朋舎出版)など多数。
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