価格
5280円(税込)
ページ数
378ページ
発行日
2019年7月8日
ISBN
978-4-86265-754-1
目次
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はじめに
第1部 同一哲学期 1801-1802
第1章 『ドイツ憲法論』─ 同一哲学期の政治論文
1.ヘーゲルは何故『ドイツ憲法論』を書くに至ったのか
2.『ドイツ憲法論』の草稿について
3.第1準備草稿(1799-1801年)岐路に立つヘーゲル
4.第2準備草稿(1801年)「ドイツ帝国」再建試案
第2章 『差異論文』─「同一哲学」の始まり
序文
〔第1章〕現在の哲学に現れている多様な形式について
〔第2章〕フィヒテの体系の叙述
〔第3章〕シェリング哲学の原理とフィヒテの原理の比較
〔第4章〕ラインホルトの見解と哲学について
第3章 『惑星軌道論』と最初の講義
惑星の軌道に関する哲学的論考への暫定的テーゼ
惑星の軌道に関する哲学的論考
1801/02年の講義草稿
トロックスラーのノート
第4章 『哲学批評雑誌』第1巻─ ヘーゲルとシェリングの共同作業
『序文 哲学的批評一般の本質について』
『絶対的同一性体系と最新の二元論へのその体系の関係について』
『常識は哲学をどう受け取るか』
『懐疑論論文』
『哲学一般に対する自然哲学の関係について』
『哲学における構成について』
第5章 『人倫の体系』と『信仰と知』
相関関係からする絶対的人倫
否定的なもの、あるいは自由、あるいは犯罪
人倫
啓蒙と信仰
カント哲学
ヤコービ哲学
フィヒテ哲学
結語
第6章 『自然法論文』その他
経験的な取り扱い方
形式的な取り扱い方
絶対的人倫
実定的法学への関係
人倫の体系の続稿
第2部 超越論的観念論期 1803-1804
第7章 自然は精神の他者
第1節 『ドイツ憲法論』清書稿1802/03年
第2節 1803年夏学期の講義草稿―自然は精神の他者
第3節 『1803/04年の自然哲学』草稿
第8章 『1803/04年の精神哲学』
意識の生成・本質・区分
理論的意識と実践的意識
占有と家族
承認の過程
民族の精神と作品の世界
第9章 『1804/05年の論理学・形而上学』
単純な関係
無限性
存在の相関
思惟の相関
比例・認識
根本命題の体系
客観性の形而上学
主観性の形而上学
第10章 『1804/05年の自然哲学』
〔序文〕
〔1.〕太陽の体系
2.地上の体系
大地・地球の定義
第3部 ヘーゲルの哲学の近代化 1805-1806
第11章 『1805/06年の自然哲学』
I.機械論
II.形態化と化学論
III.有機体論
第12章 『1805/06年の精神哲学』
〔I.概念からする精神〕
II.現実的精神
III.国家体制
C.芸術と宗教と学
エピローグ 兼 プロローグ 発酵の時代から誕生の時代へ
あとがき
索引
著者略歴
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松村 健吾(まつむら けんご)
1947年生まれ
東京都立大学大学院博士課程単位取得退学 博士(社会学、一橋大学)
大東文化大学名誉教授
著書・論文:
『初期ヘーゲル論考』(博士論文、2005年)
『倫理のディアレクティーク』(1993, 1997, 2006年)『日常哲学派宣言』(1997, 1999年)
『ヘーゲルのイエナ時代 生活編』(2012年)(以上、文化書房博文社)
『革命と宗教─初期ヘーゲル論考─』(近代文芸社、2007年)
その他