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価格
2200円(税込)
ページ数
374ページ
発行日
2021年8月24日
ISBN
978-4-86265-922-4
マスコミ掲載・書評
図書新聞で紹介
静けさ、安らぎ、喜び、そして自然
ティーク文学とアインザームカイト
山縣光晶
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「ドイツロマン主義文学の代表的文豪であるルートヴィヒ・ティーク。
本書は、ティークの作品を通じてアインザームカイトのもつ多様で重層的な意味合いを探求する。
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個人としての生のあり方が改めて本格的に問われた時代において、アインザームカイトという詩的、文学的表象はどのような意味をもっていたのか、ティークの作品におけるアインザームカイトのモティーフは何を読者に語りかけるのか。(本文より)
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「孤独」と相通ずるところもあるアインザームカイト。孤独が大きな問題となっている今日、本書は私たちの生に大きな示唆を与えてくれる。
目次
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本書への誘い
緒言
1. 研究の枠組み、方法
2. アインザームカイト観の史的変遷
3. ティークのアインザームカイトのモティーフに関する先行研究史
4. ティークの青年期のアインザームカイト体験
5. ティークの作品群におけるアインザームカイトのモティーフの諸相
5.1. 信ずるものが失われた不安のアインザームカイト、隠者とアインザームカイト―『アブダラ』におけるアインザームカイトのモティーフ
5.2. ヴァルトアインザームカイト:信頼と疑念、無垢と悟性―『金髪のエックベルト』におけるアインザームカイトのモティーフ
5.3. 「私」の探求とアインザームカイト―『フランツ・シュテルンバルトの遍歴』と『ルーネンベルク』におけるアインザームカイトのモティーフ
5.4. 仮面と生―『山の老人』における「彼のアインザームカイト」
5.5. 夫婦愛に示される生に不可欠なアインザームカイト:夫婦愛とアインザームカイト―『生の余剰』におけるアインザームカイトのモティーフ
5.6. 手の届かないヴァルトアインザームカイトあるいは失われた楽園―ノヴェレ『ヴァルトアインザームカイト』におけるアインザームカイトのモティーフ
5.7. アインザームカイトと日本語の「孤独」―ティークの作品におけるアインザームカイトを巡る補足的考察
6. アインザームカイトのモティーフとイロニー―アインザームカイトのモティーフについての文芸論的考察
6.1. 日常語としてのアインザームカイトから詩的表象としてのアインザームカイトへ
6.2. ティークのイロニー観
6.3. ヴァルトアインザームカイト―ティークのイロニーの極致
6.4. 変容するアインザームカイトのモティーフ、一貫して流れるアインザームカイトのモティーフ
結語
あとがき
文献一覧
著者略歴
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山縣 光晶(やまがた みつあき)
1950年生まれ。
ドイツ環境政策研究所所長、林業経済研究所フェロー研究員。
1972年、東京農工大学農学部卒業。
2013年、上智大学大学院文学研究科(ドイツ文学専攻)博士後期課程修了。
博士 (文学) 。
林野庁国有林野総合利用推進室長、近畿中国森林管理局計画部長、岐阜県立森林文化アカデミー教授、東京農工大学・京都精華大学・上智大学講師、林道安全協会専務理事、全国森林組合連合会常務理事、一般財団法人林業経済研究所所長などを歴任。
日本独文学会会員。
専門はドイツロマン主義文学、環境問題。
『原子力と人間』、『木材と文明』、『森なしには生きられない―ヨーロッパ・自然美とエコロジーの文化史』、『森が語るドイツの歴史』(築地書館)などの訳書、著書がある。
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