
価格
1980円(税込)
ページ数
326ページ
発行日
2025年8月27日
ISBN
978-4-86265-972-9
紙の碑
芳ヶ野玲子
- 芳ヶ野玲子著『花が消えた日』も好評発売中
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鹿児島の築百年の家に独り住む九十七歳の自称「山姥」 。
厠の大きな窓からは四季の花々が、風呂場では月が友である。時に上京もして、開業間もないスカイツリーにも登ってみる。そんな生活からの観察、考察、交遊記である。
読者は笑ったり羨んだりしながら、理想的な人生の秘密を、秘訣を、知ることになるだろう。〈文芸評論家 勝又浩〉
題字・装画 榎木孝明
目次
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一 先生の匂い
永遠の昭爾坊ちゃん
一つ布団に寝た仲
先生ともう一人の自分
「紅柳忌」由来
砂漠に還られた先生
厳しいけれどやさしく、やさしいけれど厳しかった先生
先生の匂い
駒田節子夫人を偲んで
先生にお贈りする ルリスタン青銅器馬鈴について
「駒田信二文学展」裏方の記
二 南日本新聞夕刊コラム「思うこと」
ふるさと
克 灰
視 点
過疎幻想
顔
靴
アンビバレンツ
南洲神社由緒
思い込み
小なる説
三 山姥記
ソーラーおばさんのファンレター
母性幻想
メディスン・ホイール(聖なる輪)
母なる大地への祈り、阿蘇集会
水郷に紙の碑 日本現代紙碑文学館のこと
薩摩義士ゆかりの地 木曽三川のほとりで 五十年目の修学旅行
戦後五十年、女と男
壊劫のときか?
日蓮の女性観
ボタン一つの押し違い
山姥記
山姥スカイツリーに登る
生年月日が妥当ではない?
四 ペンネーム
猫んちの新井さん 元祖ミイ子
シトシトピッチャン・大五郎
世界一周した猫
大統領の適性
虚構の真実
ペンネーム
紙の碑
五 晩歌
全人・日野原重明先生
吉村昭氏のこと
あとがき
著者略歴
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芳ヶ野玲子(ほうがの れいこ)
1927年鹿児島県生まれのエッセイスト。
同人誌『まくた』にて40年に及ぶ執筆活動を行う(300号達成後終刊)。
また、「南日本新聞」およびその他数々の雑誌にて連載経験をもつ。
2022年鳥影社にて小説『花が消えた日』出版。