価格
1760円(税込)
ページ数
646ページ
発行日
2023年12月2日
ISBN
978-4-86782-058-2
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ふたつの光
永野秀夫
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脳卒中で倒れた洋服仕立職人の父と、その父の喜びを一番の喜びとする息子との、十四年間にわたる濃やかな情愛に満ちた生活と死別の慟きとを、簡潔にして清楚な筆で描いた、表題作を含む心に沁みる二十九の連作短篇に併せ、市井の悲惨な一事件に取材し、生の哀しさを浮き上がらせた「夕雲」等、前著『冬晴』以後の作九篇を収める。著者文章修業二十五年の精華を示す作品集。
目次
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一
不昧公の小箱
彼岸花
白い飛行機雲
七つの鯉のぼり
立 冬
しあわせ ―ふたつの光―
わかれ
蝉
白い小舟
冬の梢
さらにどこかへ
箱 庭
時計の針
白い鯉
お初地蔵
とちの実
逆 川
白い山茶花
冬空のとおく
大塚先儒墓所
桜の記憶
ある図形
蕺草と歩
歳 月
思い出ベンチの秋
冬木立
落 葉
冬 日
花の川
『不昧公の小箱』あとがき
『ふたつの光』あとがき
『冬木立』あとがき
二
波
雀・カナ蛇・土蜘蛛・蜥蜴
ナットの夢
秋祭一景
もめごと
驟 雨
ある杞憂
くぬぎの若葉
夕 雲
あとがき
主な作の内容、執筆の経緯等
発表誌等一覧
著者略歴
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永野秀夫(ながの ひでお)
昭和31(1956)年2月、 東京都豊島区に生まれる。
昭和53(1978)年3月、獨協大学経済学部卒業。
同年4月、学校法人学習院に事務職員として採用される。
平成29(2017)年3 月、退職。
平成11(1999)年、「不昧公の小箱」が第29 回学習院輔仁会雑誌賞準入選作 として同誌に掲載され、以後創作を志す。
著 書『不昧公の小箱』(平成13年)
『ふたつの光』(平成16年)
『冬木立』(平成22年)〈以上、各私家版〉
『いわし雲』(平成29年) 鳥影社
『冬晴』(令和4年)鳥影社