昭和文学の傷痕
坂本満津夫
- 「人民文庫」「プロレタリア文学」「文藝戦線」等、長年著者が集めてきた昭和初年頃の文芸同人誌を改めてとりあげ、治安維持法による弾圧に苦しんだ作家たちの足跡とその時代を検証する。
- 昭和初期の文芸誌
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私にとっての昭和文学は、プロレタリア文学と治安維持法の狭間で、傷だらけ、泥だらけになった「昭和文学の傷痕」なのである。昭和初年の文芸同人誌にそれをみていく。(「まえがき」より)
目次
- まえがき
〈人民文庫〉と その時代
〈プロレタリア文学〉と その時代?
〈プロレタリア文学〉と その時代?
〈文藝戦線〉と その時代
〈文学〉と その時代
〈文科〉と その時代
〈聲〉と その時代
〈文学的立場〉と その時代?
〈文学的立場〉と その時代?
終章〈昭和文学の傷痕〉と その時代
あとがき
著者略歴
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坂本満津夫(さかもと まつお)
昭和6(1931)年 栃木県生まれ
日本文藝家協会会員
「文芸復興」同人
福井市在住
著書
『涼風熱思─断片的作家論』(昭和54年、創樹社)
『高見順論─魂の粉飾決算』(平成14年、東京新聞出版局)
『文士・高見順』(平成15年、おうふう)『小説家・津村節子』(平成15年、おうふう)
『高見順の「昭和」』(平成18年、鳥影社)
『高見順の「青春」』(平成20年、鳥影社)
『女流作家が描く女の性』(平成20年、渓声出版)
『わが心の文士たち』(平成22年、渓声出版)
『私小説の「嘘」を読む』(平成22年、鳥影社)
『評伝・高見順』(平成23年、鳥影社)
『昭和文学の「赤と黒」』(平成24年、鳥影社)
『好きな作家 好きな作品 50選』(平成25年2月、鳥影社)
『私から私への手紙105章』(平成25年10月、鳥影社)