価格
1540円(税込)
ページ数
141ページ
発行日
2016年6月23日
ISBN
978-4-86265-566-0
小説家・瀬戸内寂聴
坂本満津夫
- 処女作に近い「花芯」からはまり、「夏の終り」「比叡」「場所」「秘花」にいたるまで、発表されるごとに同時代人として読みこんだ、寂聴フリークを自認する著者が迫る、瀬戸内文学の魅力!
- もっとも気になる作家
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迷路から抜け出すつもりで「作家論・作品論」を書くのだが、書けば書く程、また、新しい迷路が出来てしまう。
これは、どうしたことか。
人生わずか五十年。—とは、昔むかしのことで、八十過ぎの今日でも、解らないことだらけ、なのである。
それでも「小説家・瀬戸内寂聴」に就いては、少し解ったつもりで、これを書いた。
(「あとがき」より)
目次
- まえがき
一、小説家・瀬戸内寂聴 —『死に支度』に触発されて—
二、一針多い名器で性欲開眼 —『花芯』の古川園子—
三、瀬戸内晴美の世界 —『夏の終り』の四角情痴—
四、瀬戸内寂聴の世界 —『秘花』を中心にして—
五、瀬戸内晴美『夏の終り
』から『場処』への道
著者略歴
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坂本満津夫(さかもと まつお)
昭和6(1931)年 栃木県生まれ
日本文藝家協会会員
「文芸復興」同人
福井市在住
著書
『涼風熱思─断片的作家論』(昭和54年、創樹社)
『高見順論─魂の粉飾決算』(平成14年、東京新聞出版局)
『文士・高見順』(平成15年、おうふう)『小説家・津村節子』(平成15年、おうふう)
『高見順の「昭和」』(平成18年、鳥影社)
『高見順の「青春」』(平成20年、鳥影社)
『女流作家が描く女の性』(平成20年、渓声出版)
『わが心の文士たち』(平成22年、渓声出版)
『私小説の「嘘」を読む』(平成22年、鳥影社)
『評伝・高見順』(平成23年、鳥影社)
『昭和文学の「赤と黒」』(平成24年、鳥影社)
『好きな作家 好きな作品 50選』(平成25年2月、鳥影社)
『私から私への手紙105章』(平成25年10月、鳥影社)
『昭和文学の傷痕』(平成26年9月、鳥影社)