価格
1760円(税込)
ページ数
284ページ
発行日
2013年7月19日
ISBN
978-4-86265-412-0
神々の性展 飯野布志夫 著作集2
飯野布志夫
- 『古事記 神代巻』の真実
南九州地方の方言は日本の「古語」か?
その方言の語法で『古事記』を読むと、不思議なことにすらすらと読める。そしてそこには性にまつわる神々たちの奔放な素顔が十五話にわたって迫ってくる。この解読は従来の解釈に一石を投じるかも知れない。
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南九州地方の方言で『古事記』再発見
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……これら事実も背景にしてのことであるが、神代(200?300年代)に勃発した記紀の記述の内容も視点を新たにして解釈する必要があるのではないかと思われてならない。その例として本書では古事記文章のなかから幾つかの性にまつわるモノ語りを取り上げて「神々の性展」として十五話まとめてみたが、それらの考証は亡父の研究記『南薩摩神代王国論』を基台にしながらそこに記録されていた南薩摩地方に伝承された方言・地名・伝説・祭神・風習などの対比資料を確認調査してモノ語り(神話)の真実の解明に挑戦したのが本書である。(あとがきより)
目次
- はじめに
第一話 神代七代
第二話 天の沼矛
第三話 愛上少男と愛上少女
第四話 黄泉國の戦い
第五話 御身の禊祓い
第六話 祈請ふ(請けい)
第七話 スサノオ命の溝埋め
第八話 ブチコマ
第九話 稲羽の素兎
第十話 天若日子の葬儀
第十一話 猿田毘古の色難
第十二話 木花之佐久夜毘売
第十三話 山幸彦と海幸彦
第十四話 豊玉毘売
第十五話 赤玉の歌
あとがき