価格
1650円(税込)
ページ数
204ページ
発行日
2013年10月19日
ISBN
978-4-86265-422-9
覇道無惨 ヤマトタケル 飯野布志夫 著作集3
飯野布志夫
- 倭(やまと)は 國のまほろば たたなづく 青垣 山隠(こも)れる 倭(やまと)しうるはし
ヤマトタケルが最後に歌った四編の歌は南九州地方の方言の文体で詠まれていた。しかもその内容は、定説をくつがえす「反逆の歌」だった!
-
南九州地方の方言で解くヤマトタケルの真実
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──この歴史的大政変によって、南九州方言を生活用語にしていた高千穂王朝日向人で結成された大軍団が奈良の都に入って朝廷を作ったということは、当時の朝廷内では南九州方言と奈良方言の重なり合いが発生したことを意味しており、その重なり合いで生まれた朝廷言葉が後世の古事記編纂時の書法に活かされたと考えられるのである。──(本文より)
目次
- 第一章 ヤマトタケルの独白
第二章 大和朝廷
一、大御食(晩餐会)の争乱
二、小碓命の血統
三、神倭伊波礼毘古の大和朝廷成立
四、神倭伊波礼毘古 畝火白檮原へ進出
第三章 熊曾征伐
一、熊曾の國
二、熊曾征伐
第四章 出雲征伐
一、出雲征伐
第五章 東國平定 タケル流浪の旅
一、タケル流浪の旅──「美夜受比売と草薙剣」
二、タケル流浪の旅──「伊吹山」
三、タケル流浪の旅──「三重の村」
第六章 タケル 國偲びの歌
①の歌。 『倭は 國のまほろば たたなづく ……』
②の歌。 『命の 全けむ人は 畳薦 平群の山の ……』
③の歌。 『はしけやし わぎへの方よ 雲居たちくも』
④の歌。 『乙女の 床の辺に 我が置きし ……』
第七章 タケルの終章 白千鳥
①の歌へ 『靡附きの田の 稲幹に稲幹に 蔓延廻ろふ ?葛』
②の歌へ 『浅小竹原 腰煩む 虚空は行かず 足よ行くな』
③の歌へ 『海賀行けば 腰煩む 大河原の 植草 ……』
④の歌へ 『濱つ智鳥 濱よは行かず 磯傳ふ』